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わが憲法改正案―「大切な心」を忘れた日本人
西部 邁

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発売日: 2004-04
発売元: ビジネス社
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愚劣極まる。
一院制の議会はフランス革命後のパリ共和国、ロシア革命後のソビエト連邦で存在していた。
対して自由主義諸国では二院制議会が運営されている。
一院制議会が独裁・圧政を招くという証明である。
にも関わらず一院制を巻末の憲法案で綴っているのはどういうことか?
仮にも大学学頭であるならばその程度の知識は備えていてもよろしかろう。
愚劣極まる書物である。読むに値しない。
憲法とは国家の中枢に関わる一大事であり、それが国家のその後を決めてしまう。
その様な大事なものをこのような愚劣な意見で述べられてはたまらない。
読む価値などない。
星一つでも評価するのは不愉快極まる。
こんなの保守とはいえない。
憲法の在り方を問う
「憲法はどうあるべきか」という事を中心に書いた本になるのだと思う。だから、憲法の歴史やその過程・発展などについて知りたいのであれば、別の本がいいのだと思う。この本は、西部邁氏の思想から憲法を考え、それを元に憲法の試案を記した、と私は認識している。
また、西部邁氏の思想を中心に知りたいのであれば、別の本のほうがいいだろう。だからといって別に私はこの本を悪いものとは思っていない。西部邁氏の思想や憲法の在り方を知りたい人にとっては、良いと思う。
真正保守知識人の書
今まで西部の本を何冊か読んできた私にとっては結構退屈ではあるが、憲法改正といえば九条のことしか言わない知識人ではないので、憲法全体を見渡したい人はぜひ読んでほしい。「市民」「西暦」を使うことを批判している人がいるが、保守へ混乱した認識をもっているのではなかろうか、保守とは急進的な自由追及(秩序破壊)や伝統破壊をしようとする近代主義(左翼主義者)者に対しての批判なのであって、近代の中にあって近代を懐疑すると言う営みなのではないだろうか。勿論、「市民」や「西暦」を批判する立場もありはする、しかしその論理を追求すると必然的に近代国家、近代軍隊の否定(つまり近代及び西洋の否定)に至らざるを得ない、それは大東亜戦争を「竹槍で戦うべき」といった保田與重郎の様な厳密な意味での歴史主義(右翼主義)の立場である(勿論汲むべき意見はあるが)。そして近代の発祥地でありながら連綿と受け継がれる近代懐疑の思想をもつヨーロッパには学ぶところ大いにありというのが西部の思想である。以上の理由から西部は真正保守主義者と言う事ができるだろう。
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