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相続税が払えない―父・奥村土牛の素描を燃やしたわけ

相続税が払えない―父・奥村土牛の素描を燃やしたわけ
奥村 勝之

定価: ¥ 1,529
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発売日: 1995-03
発売元: ネスコ
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美術品の価値を判る人に読んで欲しい
相続税の問題で、『有名画家の素描なんだから売ればお金に
なるんじゃない』という
『莫大な相続税を払う人種は人くくり』にしてしまう
考えでいる人でなく、『美術品はどういう過程をもって
売却され、誰が一番儲かり、結局、画家や遺族は
世間が思うほどいい思いはしないのだ』という
概念がある人にだけ読んで欲しい。
もしも、国の管轄にある画商に評価して買い取って
貰ったとしても、父、土牛の生前時の正当な価格は
出ない。それは父の名誉に泥を塗ることになる。
息子として父の作品を正当に評価されたかった故に
離散した家族の悲劇は、芸術を愛する人にだけ
読んで欲しい。

燃やさず売ったらよかったのにね。
著者は元報道カメラマンで写真家。
妻と子供と済みなれた土地で暮らしを続けることを望んでいた。
代償は莫大な相続税を支払うことだった。
父親は文化勲章を受賞された日本画家 奥村土牛(おくむらどぎゅう)。
土地の生前贈与を受けてしばらくのち、父親は亡くなってしまう。
遺産相続人は故人の妻と7人の子供。著者は末っ子。
絵画・土地・現金預金に莫大な相続税がかかることから、
美術館へ絵画の寄付など財産を合法的に減らす努力をする。
その過程で、子供たちは父親の貴重な素描を燃やすのだった。
著者は写真家の仕事で必死に相続税を納付しつづける。
疲れ果てた著者に「もてるものの悩みだね」と一蹴する友人。
画壇・美術品取引・美術品評価などの矛盾と欺瞞を指摘。
日本の相続税制における美術品のあつかいに提言をする。

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