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統計学を拓いた異才たち―経験則から科学へ進展した一世紀

統計学を拓いた異才たち―経験則から科学へ進展した一世紀
デイヴィッド サルツブルグ
統計学を拓いた異才たち―経験則から科学へ進展した一世紀
定価: ¥ 2,310
販売価格: ¥ 2,310
人気ランキング: 8341位
おすすめ度:
発売日: 2006-03
発売元: 日本経済新聞社
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どっちつかずで煮えきらず
 原著の表題は、"The Lady Tasting Tea: How Statistics Revolutionized Science
in the Twentieth Century"。
「紅茶のテイスティングをする御婦人」に関する話は冒頭で示される挿話。本題はあくまで、
「統計学が20世紀の科学にいかなる革命をもたらしたのか」をめぐる物語、K.ピアソン、
R.A.フィッシャーを筆頭に、統計学の進展とそれに寄与した人々の歩みを辿る。例えば、あの
ナイチンゲールの逸話にも一章が割かれている。

 やりたいことは分かる。20世紀の純粋数学に比して、統計学のための統計学に陥るものでは
ないところを示したかったのだろう。各々の技術がいかなる背景から要請され、生み出され、
用いられ、結果としていかなる貢献を例えば統計学という領域に与えたのか、との語りは
有効なもので、極めて説得的なアプローチだとも思う。
 ただし、正直なところ、あれもこれもと追いかけるあまり、どの要素についても中途半端な
記述に留まってしまった、との感は否めない。統計学の歴史を説くには各人の小伝があまりに
長く、全体の流れが間延びしてしまった印象を拭えない。かといって伝記としてはあまりに
簡潔で、また残念なことに、ストーリー・テラーとして才覚も筆者にはやや欠ける。
 それこそラストで語られている、統計学が隣接諸科学にもたらしたパラダイムシフトこそが
筆者の最大の力点には違いないのだろうが、逆に、その話をしたかったのならば、通史は
ともかくとして、伝記的な記述は果たしてどれほど必要なものだったのだろうか、と疑問を
抱かずにはいられない。

 テーマといい、つまらない本ではないのだが、何かと惜しい一冊。

未来を予測する科学の成り立ち
未来を予測する科学としての統計学。
難解な数式とグラフで苦労させられた学問ですが
その裏に隠された、実に人間臭いドラマの数々に
引き込まれます。

歴史の授業のような年号の組み合わせではなく
大きな学問の流れが読み取れました

最初と最後が面白かった
ピアソン&フィッシャーの話が面白かった。

著者の専門とする医学薬学関連の統計学の話が中心となる中盤は、出だしとは違い急速に求心力を欠いたつまらないものに思えた。

一番最近の話題がブートストラップというのもなんだかさびしくて物足りない。

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