経済法の書籍Top >  2008年書籍 >  統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?

統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?

統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?
門倉 貴史
統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?
定価: ¥ 777
販売価格: ¥ 777
人気ランキング: 41536位
おすすめ度:
発売日: 2006-10-17
発売元: 光文社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

本書などによって知識を仕入れるしかない分野
例えば、厚労省が発表する平均初婚年齢は提出された婚姻届を元に算出されるので、生涯未婚の人のことは考慮されない。そのため、我々の実感と乖離したデータになってしまうとのことだが、マスコミが、そう言ったデータの算出方法や意味合いまでも報道することはないので、本書などによって知識を仕入れるしかない。

シンクタンクがマスコミ受けするデータしか発表しないと言う指摘も、常に心に留めておく必要があるだろう。

統計数字のマジックを解明
様々な、私たちが当然と思っている統計の不安定要因を解説している書である。
GDPから始まって、多くの統計資料が書き手の恣意によって偏向していく様を具体的に記述してくれているので、統計数字を鵜呑みにしないようにとの著者の意図が良く伝わった。
それにしても著者、門倉さんは著書出版のペースが速いですね!前著書「夜のオンナはいくら稼ぐか?」から3ヶ月しかたっていないのに、この書を出版するなんて、著者の将来性を楽しみにしている。感謝

この作者自体の統計の扱い方に疑問が?
まえがきにおいて、交通事故の死者数に関する統計の例を挙げて統計のウソの実例のように紹介していますが、この扱い自体に、作者による統計の恣意的な解釈の例がみられます。交通事故の死者数について、厚生労働省の数字と警察庁の数字はその定義が違うので、乖離があるのは事実です。しかしながら、厚生労働統計の交通事故死亡者数を調べてみると、警察庁の統計と同様に減少しています。数値が減少している統計に対して、同じ事象を扱っていながらも定義が異なっているために、常に多い数値を出す統計を取り上げて乖離があること(それは、定義が異なるので当然の乖離なのですが)をもって、「減少しているのは、統計のみせかけの現象だ」などと鬼の首をとったかのように述べていますが、この違いは少し調べれば分かるように統計の解釈の違いだけですので、作者が述べている「見せかけの現象」というのは、あきらかに間違いです。これだけでそれ以上の部分を読む気をなくします。まあ、「統計数字を疑う」というタイトル自体が、統計数字を疑うことがない人に対する警鐘だと思えば、その価値もあるのですかね。

関連エントリー

経済法の書籍Top >  2008年書籍 >  統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?