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民事訴訟法

民事訴訟法
伊藤 眞
民事訴訟法
定価: ¥ 5,250
販売価格:
人気ランキング: 193250位
おすすめ度:
発売日: 2006-05
発売元: 有斐閣
発送可能時期:

理論がやや薄い?
実務をかなり意識されてのことか、学説の紹介は比較的薄く、
単純な手続の説明などに比較的多くの頁が割かれています。
その上、そもそも文章が比較的冗長なので、文字数のわりに
情報量がそれほど多くありません。
ですので、例えばロースクールなどの高度な授業で使用するには、
きつい面もあると思います。
高橋・重点講義との併用か、新堂が必要になるでしょう。
個人的には、松本=上野が相当に詳しく、レファレンスが充実していておすすめです。

本書レビューに戻りますが、自説が堅いとのコメントが多いところ、
むしろ折衷説・信義則の多用によって自説の理論的位置付けは曖昧になりがちです。
また欲をいうと、本書の見せ場である旧訴訟物・選択的併合理論の部分など、少数派ゆえの
力なさが見え隠れしているようで、もっと力強い理論展開がほしいところです。

さらに、用語法に難点あり。例えば請求の放棄・認諾の節で
「判決効」といった項目が平気で設けられており、
講義や他の基本書と併用ならともかく、これ一冊ではちょっと安心して使えません。
とはいえ、なんといってもメジャーな本書なので、そこら辺はなんとかなるか・・・(?)

また、使いやすさの点でも、重要事項の多くが注に落とされていますので、
まっすぐに読めなくなっています。

おすすめポイントとしては、判例の引用が豊富、百選番号が付記されている、
索引が詳しいということでしょうか。

学生に選択権はない。
 大学者の方の伊藤眞先生です。
●マイナス点
 (学生には)高い。
 (初心者には堅くて)読めない。
 あるいは長所になるだろうけれど、
 (解釈が)堅い。(条文・法理の解釈から硬派に結論出してる)
 (堅いゆえに理論的に妥協してないため)判例・多数説と離れとるところ多い。
 内容的にも自説に寄ってるので他説とのバランスがいまいち。
 判例の紹介は沢山あれど解説は薄い感じ。
●プラス(?)点
 読んでてエキサイティングな新堂先生の教科書・定評のある
中野先生(等)の教科書は(判例実務じゃない)新訴訟物理論
だから、ロースクール進学希望や旧訴訟物理論を押さえたい学生
には(定番書は)もはやこの本くらいしか残されていない。
 「四の五の言わずに買え」
 というのが民訴教えてる先生達の本音かも知れんです。
 (そして実際そうみたい。)
 
 結論としては、解釈が柔軟で記述がいい新堂先生の本
と併読するくらいがいいと思います。
 新堂先生の本は新訴訟物理論ゆえか結構図書館に残っていたり
することもあるでしょう。

 他には、引用件数は少ないけれど、
 上田(徹)先生の本と言う手があるくらいでしょうか。
 

理論は緻密、でもやや重い?
旧訴訟物理論にたつ学者の中では、理論の緻密さ・明快さで他の追随を許さない定番基本書。ただ、明快な反面で解釈が硬直的なきらいがあり、判例通説に反対して少数説にたたれる箇所が結構多いのが唯一の泣き所。
新司対策としては、手続きの流れは「民事訴訟法講義案(司法協会)」で押さえて、理論は辞書的に本書で押さえれば十分だろう。「他の基本書では物足らない」といった人にはお勧めできるが、初学者には内容的に重たいかもしれない。

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