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非行少年と弁護士たちの挑戦 (生活人新書)

定価: ¥ 714
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発売日: 2002-11
発売元: 日本放送出版協会
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少年法問題を考えるにあたって
本書は、手弁当で非行少年への充実したサポートを実践する、
福岡県弁護士会の取り組みをアピールするものです。
前半においては少年司法の現状につき、
非行少年の人権を擁護する立場からコンパクトなまとめがなされています。
そして後半においては、
実際の事例に基づいた17本のレポートが収められています。
付添人活動の実態を垣間見ることが可能です。
全体的に、まさに非行少年に伴走する立場が貫かれているため、
昨今の犯罪被害者を擁護する風潮に照らすと、
理想主義だの甘いだのといった批判が飛んできそうです。
たしかに、17本のレポートにおいて被害者が登場するのは末尾の1本、
それも非行少年を許す、まことに奇特な被害者が取り上げており、
その他大勢の、憤る被害者の姿は伝わってきません。
しかし、それ自体は至極正当な、被害者へのサポートの視線とは別に、
やはり、現代社会において非行少年を社会に復帰させる援助は不可欠でしょう。
本書のような立場も、少年司法においては必須であり、
また、ご苦労される弁護士の方々には敬意を表したいと思います。
ちょっと泣いてしまいました。
この本は二部構成になっています。
前半では少年事件についての総論と数々の問題点、当番弁護士制度の開始と発展、福岡弁護士会が独自に立ち上げた全件付添人制度についてが書いてあります。
後半には実際に少年事件に関わっていった弁護士のドキュメンタリーが収録されています。
成人の刑事事件のときよりも少年事件での方が、軽微でも有罪になりやすいという実態があります。少年法厳罰化の方向へ改正が叫ばれ続けている中、現場の弁護士たちからの視点をこの本から得て、考える材料にしてみてはどうでしょうか。必ずしも厳罰化が良いとは思えなくなると思います。
ドキュメンタリーのところで、こんな弁護士に出会えた少年は幸せだろうなと思う場面があり、弁護士の期待に応えて見事更正を果たした少年たちの姿が描かれていて、胸が熱くなるところがありました。ちょっと泣いてしまいました。
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