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要件事実論30講

要件事実論30講
村田 渉
要件事実論30講
定価: ¥ 3,675
販売価格: ¥ 3,675
人気ランキング: 19210位
おすすめ度:
発売日: 2007-03-22
発売元: 弘文堂
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どちらかと言えば修習生向け。
30講のうち最初の9講は「要件事実の基礎」として総論部分を解説しているが、「せり上がり」とか「許されたa+b」とか、なかなか高度な内容な上に文章が硬いので要件事実の基礎知識が無い人がいきなり読んでも理解しにくいだろう。「法律が定める要件に該当する具体的事実を考察対象の中心に据えることという際に、民事の法律関係処理において最も重要な位置を持つ実体規範は、いうまでもなく民法にほかならず、その民法が定める要件を考察することは、民法学の営みそのものである、というふうにいうこともできるであろう」という文章、一読して意味が理解できますか?

10講からの各論では、紛争類型別に原告Xの言い分、被告Yの言い分を陳述書形式で冒頭に掲げた後、当事者の主張に沿って請求の趣旨や訴訟物、請求原因及び抗弁・再抗弁について解説がされている。当事者の言い分は非常に分かり易い形で整理されており、どういう法律構成を主張したいのかはすぐ分かるようになっているので、新司法試験や二回試験で必要とされているような、要件事実を意識して必要な事実を問題文から拾い出す…という作業の練習にはあまりならない。問題演習が目的ではなく、あくまで説例をもとにした要件事実の解説本である。実際の訴状や答弁書において主張を行う時の書き方である「事実摘示例」と、類型別や研修所でおなじみの「ブロック・ダイアグラム」式の表記の両方が記載されているのが嬉しい。

司法研修所の『紛争類型別の要件事実』が頻繁に引用されており(読んでいなくても本書の解説だけで理解することは一応可能ではあるが)類型別を読んでいること、或いは類型別と本書を併読することは必須の前提となっていると言ってよい。民法及び要件事実に関して既に基礎的な知識を修得している人向け…ということになるが、ロー生のうちにここまでやっておく余裕も必要性もあまり無さそうではある。

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