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ユダヤ商法と華僑商法―合理主義vs地縁血縁主義

ユダヤ商法と華僑商法―合理主義vs地縁血縁主義
宮崎 正弘
ユダヤ商法と華僑商法―合理主義vs地縁血縁主義
定価: ¥ 1,680
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おすすめ度:
発売日: 2002-02
発売元: オーエス出版
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本書は、ユダヤと華僑の商法の差異を、その民族の源流にさかのぼって比較したもので、過去から現在までに成功した14名(ロスチャイルド、ジョージソロス、ブルームバーグ、アビー・コーヘン、李嘉誠、王永慶、李兆基、ジミーライ、張栄発など)を取り上げている。これら実業家たちの生い立ち、仕事、起業から事業の発展までを、その時代背景を解説しながらわかりやすく紹介しており、興味深い。著者は、過去に中国に関して10冊、ユダヤに関しても2冊著している評論家である。 もともと華僑とは、華(=中国人)が、僑(=かりずまい)をするという意味から生まれてきた概念で、統計では、世界の華僑人口は約3400万人を超え、地縁血縁を大切にする。一方、ユダヤ人は、歴史的にひどい誤解と迫害を受けてきた、流浪と苦難の民で、合理主義を重んじる。著者は、分析を進めていくにつれ、「華僑商法」などというものには、統一された原則はなく、それぞれが独特。彼らも商い上手のタヌキやキツネではなく、実は最も人間としての才能を精一杯傾けて、常に人生を明るく、花咲かせようと努力していると結論づける。また同様に、「ユダヤ商法」の代表とも呼ばれるアメリカのサクセスストーリーの裏側には、ユダヤ人の移民たちが新天地でも差別され、その戦いの中から新しいビジネスを起業しているという事実がある。人間はやはりハングリー精神がないと大成しないのだ、と警鐘を鳴らしているかのようだ。(増渕正明)

世界の「商売人」の比較
以前、「日本人とユダヤ人」という本がベストセラーになりました。最近タルムードに関する本なども売れていると聞きますので、ユダヤ本は日本の読者にとって根強い関心があるのでしょう。しかしながら、ユダヤ人ビジネスマンと取引経験のある日本人は少ないのではないかと思います。
一方、華僑商法については、多くの人が何らかのイメージや知識があり、また最近の中国本ラッシュで情報量はふえていても、代表的なビジネスマンの名前をあげることのできる人はまだ少ないと思います。
世界で「商売人」といわれているユダヤ人と華僑を代表的な人物をあげて詳述、そこに共通項を見出したのがこの本です。ユダヤ人は離散と迫害の歴史から論理的、いわば知恵の勝負をし、中国人は自分以外は敵と思う民族性から自分の共通項に安心感を見出すという地縁血縁主義となります。
日本は基本的には会社という組織での商法ですが、これから起業しようとする人や小規模法人にはユダヤ商法や華僑商法はビジネスのあり方を考える上で大変参考になると思います。日本の場合、男性の起業家は華僑商法の人が多く、女性の起業家はユダヤ商法の人が多いような気がしますが。。。

国際関係に興味のある人は是非、一読を!
タイトルには「合理主義vs地縁血縁主義」とあるが、実際対決したらどうなるか、と言った事を掘り下げて考察しているわけではない。が、世界中でたくましく、上手に商売をしていると言われる、ユダヤ人と中国人の今現在活躍する立志伝中の人々が紹介されていて大変興味深いノンフィクションだ。
古来から彼らが培ってきた「サバイバル」的遺伝子によるビジネスセンスがあるのかも知れない。よって、日本人が見習ってどうこうしよう、としても真似できるものではなさそうだが、参考にはなるだろう。
著者はユダヤ、華僑、それぞれについて何冊か既に著しているが、そのまとめたもの、且つ最新版と言う事で、ビジネスどうこう、と言うより、一般知識、社会学として、国際関係に興味のある人は、読んでおいて損はないと思う。

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