商法に関する書籍Top >  2008年書籍 >  DES・DDSの実務

DES・DDSの実務

DES・DDSの実務
藤原 総一郎
DES・DDSの実務
定価: ¥ 2,100
販売価格: ¥ 2,100
人気ランキング: 40564位
おすすめ度:
発売日: 2005-01
発売元: 金融財政事情研究会
発送可能時期: 通常3?5週間以内に発送

中小企業のDESではない
 中小企業では、貸借対照表上、何年も返済されずそのままになっている社長借入金が累積している場合がある。この役員借入金の存在は金融機関としても、債務と見ざるをえないため、金融機関の与信審査上、ネックになっている。よって、この借入金を整理し、自己資本比率を上げる方法として、デット・エクイティ・スワップ(Debt Equity Swap)がある。
 その点を重視した実務手引きではなく、どうしても大会社を想定しているため、期待したより役に立たなかった。残念・・・。

不良債権のキャッチ・ボール
2005年1月リリース。
大手銀行で大きく不良債権が減少している、旨、のニュース・リリースがされている。その中核技術がこのDESとDDSなことは金融機関のものなら誰でも今や知っていることだ。
DES(デット・エクイティ・スワップ)→債務の株式化で有名なのはダイエーの処理。
DDS(デット・デット・スワップ)→劣後ローンとスワップさせて自己資本にすり替えるという金融庁の指針お墨付きの方法で有名なのはカネボウの処理、といったところだろう。(●^o^●)
このような金融技術も多くはメイド・イン・アメリカである。本書は言ってみればその『和訳』の最新版とも言える内容だ。よーく読めば、それは不良債権をオフ・バランス化し、一度実質支配基準にはあたらないが事実上は関連会社のサービサーにターン・アラウンドさせ(●^o^●)、良くなれば本体のオン・バランスに戻す、という言うなれば不良債権のキャッチ・ボールに過ぎないことが見えてくる。オン・オフのキャッチ・ボールをしているだけで実際は変化がないのが企業の実態だ。
要注意債権であるわけがない先に対してDDSが有効なわけがない現実、があるにしてもこの手の技術は今後も深まっていくのだろう。深い深い闇である。(●^o^●)

第一人者による実務上のテキスト
DESやDDSについては再生案件において話題になることが多いが、主題として取り扱われる書籍は見たことがなかった。都銀の不良債権処理は一巡したが、地銀はまだまだの状況であり、当該書籍が活用される機会も多いものと考えられる。

関連エントリー

商法に関する書籍Top >  2008年書籍 >  DES・DDSの実務