刑法に関する書籍Top >  2008年書籍 >  死刑廃止論

死刑廃止論

死刑廃止論
亀井 静香
死刑廃止論
定価: ¥ 840
販売価格: ¥ 840
人気ランキング: 285452位
おすすめ度:
発売日: 2002-07
発売元: 花伝社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

子供が考えたっておかしい。
下の方の評価が極端なので、私もあえて1点にさせていただきます。

「よ?し、死刑を廃止して、人権派議員として歴史に名を残そう!」
自民党を追い出されたドン亀の考えそうなことです。
このドン亀を会長に据えた「死刑廃止を推進する議員連盟」は裁判員制度導入にあたり、「死刑という重い判断はより慎重に決定されるべきだ」という理由から、死刑判決は裁判官と裁判員が全員一致した場合に限定するという法案をまとめたそうです。
「より慎重に」というのなら、死刑裁判については裁判員を増やすだの何だのと考えてもよさそうなものなのに、つまり裁判員の中に一人でも死刑反対論者がいたら、他の人は何を言っても無駄になるってこと? 
いくら自分らが死刑に反対だからって、やり方があまりに姑息。民主主義って多数決が原則でしょ。それを避けて通ってシタリ顔か。死刑反対論者って、ほんとに詭弁を使うのが多いですね。

こんな民意無視の議員に誰が投票しているのでしょうか。本の内容も上から見下ろしているような感じで全く共感できません。『世界の流れ』などと言われたって、ファッションじゃあるまいし、世界は関係ないでしょう?

敢えて低めに評価させていただきます
 この種の本・評論・言説を読んで不思議なのは、
冤罪の危険があるから、死刑は反対だという論拠があたかも
水戸黄門の印籠のように述べられている点です。

 冤罪が怖いから死刑反対だというなら
100%間違いなくその人が残酷な犯罪を犯したという場面に
対して「その場合は死刑に賛成です。分からない場合は死刑反対です。」
と言えばいいわけです。もちろん、疑いが僅かでもあったなら、徹底的に死刑反対
を唱えるべきだと思います。

 ところが、死刑反対論者は個別具体的に事実を見ずに
まず「死刑反対だ、死刑を行う国や裁判所や支持する国民はおかしい」
という教条的な論調なのです。

 こういうインテリぶった人が極端に意見をいうから
庶民の側から「あらゆる場合は全て死刑にしろ」という先の教条的な論調
への完全な反対が来るのです。まるで雨が上から下に落ちるようで自然ですね。
そう考えてみるとバランス感覚が溢れているのは庶民の側ではないでしょうか。
鏡を見ているかチェックが必要です。

 法律・経済をそれなりに勉強し生かそうという人間が
「そのような当事者になったこともない我々が、」判断をするのはおかしい
というなら、裁判官にもなれないし、金を借りたことも無い人が消費貸借の
訴訟を裁くことも・会社を興したことも無い人が裁判官になって会社法の
解釈論もやってはいけないことになってしまいます。当事者で無い人が
立法をしてはいけませんね。刑務所の設備・規則も受刑経験者のみしか
変えられませんね。

 刑罰論は、現代社会ではもはや被害者への償いと言う機能しかない。
被害者が弱者の場合、弁護士を雇うことも出来ない・雇ったとしても
加害者がいくらでも逃れることは可能です。警察権が民事ではないため
逮捕して取り調べることは不可能なため立証困難だからです。

あえて高めに評価。
下の方の評価が極端なので、あえて5点にさせていただきます。
政治家の発言録なのでどこまで本音なのか勘ぐりたくもなりますが、
字面どおりに受け取るなら、亀井さんを見直したいです。
論理面では飛躍もあり、やや乱暴ですが、
我々庶民に対する入門書として読み易いと思います。
死刑問題は被害者対加害者の構図で考えてもどうしようもないです。
100%間違いなくその人が残酷な犯罪を犯したという場面なら、
話はわかりやすいでしょう。
問題は冤罪や、権力の強制下で行った戦争犯罪などに対する対応です。
例えば冤罪に苦しんだ方々や元兵士の経験談は、
被害者の方々の経験談に勝るとも劣らないほど壮絶かと思います。
そのような当事者になったこともない我々が、
安易に被害者の応報感情にのみ同調するのは、無責任だと思います。
そもそも従来の刑事司法や報道等における被害者の扱いに問題があり、
被害者の遺族が死刑判決にしか拠り所を求められなかった点と、
国家と加害者が対峙する死刑制度の問題とをごっちゃにするから、
おかしなことになるのだと思います。
なお、蛇足ながら私はまだ青二才なので、
死刑の存続・廃止について判断を下せません。
ただ、本書の巻末の各国、特に米中の死刑の実態には驚愕しています。

関連エントリー

刑法に関する書籍Top >  2008年書籍 >  死刑廃止論