刑法に関する書籍Top >  2008年書籍 >  犯罪心理学入門 (中公新書 (666))

犯罪心理学入門 (中公新書 (666))

犯罪心理学入門 (中公新書 (666))
福島 章
犯罪心理学入門 (中公新書 (666))
定価: ¥ 693
販売価格: ¥ 693
人気ランキング: 81392位
おすすめ度:
発売日: 1982-12
発売元: 中央公論新社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

ショッキングな内容ですが‥
ショッキングな内容ですが、本当に読んで良かった。およそ40年も生きていると、色々な事を経験する。その中には、あまりにも不可解、理不尽な体験も、かなり含まれる。そんな苦しい体験の綾が、この本によって、するりとほどけた。そして脱力。古い本ですが、内容は全く古くない。いや、むしろ今の時代の必読の書。格差格差と騒がしい昨今だが、この本を読めば、経済的な格差のみならず、そもそも人間には生まれながらに、どうしようもない程の差が、違いがあることが、身を切るようにわかる。そして、身の程をわきまえて暮らすことこそが、幸福への道なのだと痛感させられる。分不相応な欲望が、人を精神病や犯罪へ駆り立てる。お勧めです。

起こるべくして起こった犯罪があるということか
タイトルどおりの本です.凶悪犯罪と知能や性格との関わりや心の病との関わりについて,具体的な犯罪の例を挙げて解説しています.素人の私にとってはかなり専門的な話がされているように感じますが,具体例で読ませてくれますので,何となく分かったような気になりました.

本書を読んで最も感じたことは,生い立ちや幼少期の環境が犯罪にかなり影響しているということです.幼少期の環境が悪くても全うに暮らしておられる方もいらっしゃるとは思いますが,やはり起こるべくして起こった犯罪というのがあるようです.うちの子どもたちは大丈夫であろうか,更には,私自身は大丈夫であろうかと思わず振り返ってしまいます.

学問的な話は若干難しいですが,いろいろと考えさせられる本でした.ただし,あくまで犯罪に関する考察ですので,読んでいて楽しい本ではありません.


犯罪は、突然起こらない??犯罪発生における脳の役割
 毎日の様に、犯罪の発生が報じられて居る。そして、その中には、「何故こんな犯罪が?」と、思はせられる様な犯罪も多い。そんなマスコミの犯罪報道を読み、聞いて居て不満に感じる事は、語られない事が多過ぎる、と言ふ事である。??その様に、犯罪の多くを伝えない事を「人権」と言ふらしいが。??この本は、精神科医である福島章氏が、そんな、毎日の犯罪報道では語られない、犯罪の深層を、自らが関わった過去の事例に即して語った一書である。
 この本を読んで、痛感させられる事は、犯罪は、突然起こる物ではないと言ふ事である。犯罪の責任は、もちろん、犯罪者自身に有る。しかし、犯罪者が、凶悪な犯罪を起こすまでには、必ず、その前段階が有る事をこの本は、痛感させてくれる。そして、その過程を考えて行くと、犯罪における脳の機能不全と言ふ問題に直面させられる。??そこから、犯罪の予防が可能に成るまでには、長い道のりが待って居る事が、予想されるが。??本書を、犯罪の多発に心を痛める全ての読者に推薦する。

(西岡昌紀・内科医/大阪池田小事件から5年目の日に)

関連エントリー

刑法に関する書籍Top >  2008年書籍 >  犯罪心理学入門 (中公新書 (666))