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犯罪被害者―いま人権を考える (平凡社新書)

犯罪被害者―いま人権を考える (平凡社新書)
河原 理子
犯罪被害者―いま人権を考える (平凡社新書)
定価: ¥ 693
販売価格: ¥ 693
人気ランキング: 106999位
おすすめ度:
発売日: 1999-11
発売元: 平凡社
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犯罪被害者問題を本当に親権に考えている記者の名著
 河原さんには、私が扱った犯罪被害者支援の事件で取材を受けたことがありますし、調査の関係で、協力いただいたこともあります。
 彼女は、この当時はまだ新しい問題であった犯罪被害者支援に付き、本当に被害者の視線から、ものを見、しかも、情緒に流されず、冷静に各国の調査をし、あるべき姿を模索していました。
 その集大成です。
 その後も、地下鉄サリン事件の被害者の方との共著を出しておられますが、一応この分野の専門家として仕事をしている弁護士としては極めて信頼にたる著作であると思います。

被害者という視点
大きな事件や衝撃的事件を映すときに、メディアの目はまず加害者へと焦点
を絞り込む、悲惨な事件の裏にはそれによって傷つけられた被害者がいるの
だが、被害にあったという事実を知るだけで、すぐさま我々は加害者は何処
に逃げたのか、加害者の刑罰はどうなるのかなどに関心を向けている事が一
般的であろう。
我々はどこかで、犯人が捕まれば、賠償によってあるいは国家の何らかの補
償によって被害者は一定の保護を得ているはずだという思い違いをあたりま
えのように考えていたようである。現実には、被害にあって傷ついている被
害者をさらに苦しめるような社会システムがこの国ではまかり通っている。
我々は、メディアの発達によって事件を効率良くしる事ができるようになっ
たが被害者がその後どうなったかについて、どうしてこれほどまでに無関
心であったのか?刑罰の在り方、更正のあり方を論じる前に、まず被害者を
保護する視点、そこから議論に入るべきだろう。そうした現実を描いた本書
は、被害に会った人の体験から我が国の犯罪被害者保護の観点を問いただす
よい機会となるのではないだろうか。理不尽なシステムを理解し、議論を深
めて行くのには最適な一冊だろう。犯罪の被害者になる可能性は、我々も皆
無ではないのだから。

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