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C‐Book 刑法〈1〉総論―行為無価値版 (PROVIDENCEシリーズ)

C‐Book 刑法〈1〉総論―行為無価値版 (PROVIDENCEシリーズ)
東京リーガルマインドLEC総合研究所司法試験部

定価: ¥ 1,995
販売価格: ¥ 1,995
人気ランキング: 59770位
おすすめ度:
発売日: 2001-03
発売元: 東京リーガルマインド
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

もう少し締まりがあれば
LECの市販テキストの刑法総論。複雑な刑法総論について、基本的な論点を網羅し、丁寧な解説と図表の多用で、初学者も配慮した内容となっている。但し、学説の分類が詳細すぎ、返って理解を阻害してしまうこと、論証がやや冗長なこと、スタンスの不明確な論点があることなど、更に改訂を重ねて貰いたい面も多々あり。

基本書はもうこれでいいんじゃない?
 刑法総論を勉強する上で悩むのが教科書選び。団藤先生の「刑法綱要」は法改正に対応してないし、大塚先生は方法の錯誤の所で一故意犯説を主張していたり、共謀共同正犯否定説だったり。最近では主流の大谷先生の本でも構成要件的故意について因果関係の認識不要説を採っていたり違法性の意識の要否について厳格責任説の立場だったりで、どの先生も微妙に判例・通説と異なる見解を採っている部分があり、一つの学者の立場を貫くのは難しい。
 そこでおすすめなのが本書。行為無価値論について通説的な、或いは答案が書きやすい説の立場から統一的に説明がされており、本書の「考え方のすじ道」の立場を理解していれば、一応論点ごとに矛盾が生じること無く答案が書けるようになるはず。
 ただし「考え方のすじ道」に書かれている論証パターンはコンパクトにまとまっているため、これを読むだけでは意味がよく理解できない部分があります。特に相当因果関係の判断資料の範囲や不能犯に関する具体的危険説の理由付けに関しては、なぜこの理由からこの説を採るべきという結論が導かれるのか、私にはさっぱり分かりませんでした。この手の理由付けは丸暗記しようとすると絶対に忘れるので、よく分からなかった所は上記の教科書等を読んでしっかり理解しておく必要があるでしょう。
 この本をメインに、理解が足りない所は上記の教科書等で補完していくのが良いと思います。



行為無価値説に立った簡潔かつ最適な本
とかく刑法は法律の中でも難解とされる。それは用いる用語の難しさや学説の対立にある。現在、刑法学会の多数を占めるのは結果無価値説であるが、実務においては行為無価値説に沿った運用が為されている。また、司法試験における行為無価値説は通説とよばれているものの、なかなか学者の書いた本は読みにくい。そこで、お薦めなのが、このC-book刑法〈1〉総論―行為無価値版である。この本の特長は、あくまで行為無価値の立場で刑法を概観し、各論点を解説しているので、体系を崩さず刑法を理解できることにある。考えのすじ道で、しっかりと論理構成を把握し、図や表さらに、論証集は理解確認に役立てられたい。他方、初心者ばかりでなく、中上級者で刑法に辟易している人にも「癒し本」をして、ささやかに!お薦めしたい本でもある。

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