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刑法各論講義
前田 雅英

定価: ¥ 3,885
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発売日: 1999-12
発売元: 東京大学出版会
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至って平易な文体
刑法はどちらかと言うと人間の裏面を垣間見る人間くさい法律である。
とくに各論は、具体的な罪と罰を定めた部分であるため尚更かもしれない。
東京大学出版会から出された本書は専門書の部類に属する堅苦しい書物だが文章自体は至って平易。
犯罪構成要件などの説明も分かりやすく、多くはないが判例の記載もあり学習には向いているだろう。
しかし社会人の教養書には少し難しいかもしれない。
改訂版出るといいな
刑法の教科書を読むのは、法学部の学生か、司法試験、司法書士とかの受験生、あるいは、手が後ろに回りそうな?人たちぐらいであろう。
学生なら、教室の講義なりゼミで勉強できるから、教科書の学説の違いはそれほど重要でないと思う。だから、この本だけで刑法をやってみよう、という立場の方々に参考になれば。
まず、今日的にはマイナスなのが、改正に対応していないこと。過失運転罪やカード関係の新しい構成要件がフォローされていない。だが、これらの改正点は、他の文献でもカバーできるので、致命的とはいえないだろう。いずれにせよ、改訂版を期待したい。
形式面では、2色刷り、横組みで、各構成要件ごとに、条文が冒頭に載せられている。誘拐の罪のように、六法を見ただけでは一見わけの!わからない条文も、個々の構成要件ごとに分けられている。実は大変便利である。概念図が多いのも特徴。この手の図がきらいな人もいるようだが、私は理解しやすいと思う。
内容的には、前田説の特徴である実質的故意論(=不毛なオタク議論はやめて、常識を活かした法律構成しようぜ説)を知らなくても、何とかなる。というのは、各論は、実際の事件と判例が中心になっているからで、教科書を読むときも、判例の規範さえ読み取れれば、学説にまで踏み込まなくても足りるからである。この本では、重要性の低い構成要件解釈の、どうでもいい学説対立などは、ばっさり切ってある。
もっとも、細かく読み込んでいくと、実に含蓄があり、見かけ以上に凄い本ではある。一度納得してしまうと、爽快な気分になれる。
あえてこの本でなくてもよい
「総論」と違い、「各論」は学説間のくっきりした論筋の違いがあるわけではないから、結果無価値一元論を採る人であっても、あえて本書を選択する必然性はない。大谷實の「各論」でも一向に構わないし、なんなら予備校テキストでもOK。
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