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憲法の力 (集英社新書 399A)

憲法の力 (集英社新書 399A)
伊藤 真
憲法の力 (集英社新書 399A)
定価: ¥ 714
販売価格: ¥ 714
人気ランキング: 57002位
おすすめ度:
発売日: 2007-07
発売元: 集英社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

良本です
司法試験対策では有名な伊藤真著者の本です。
伊藤塾メソッドのようにこの新書も非常に分かりやすく書かれています。
初心者でも内容を理解しながらじっくりと読めますし、専門的な知識を有する方でも
復習にあるいは内容の確認に使えると思います。

ただし、分かりやすさに特化したあまりに文章によっては内容がちょっと飛躍していたり、誇張していたり、言い切っている箇所があるように思えます。

ですが、その点を差し引いても良本だと思います。


護憲派の考えのエッセンスが凝縮
憲法の意義・役割は「国家権力に縛りをかけること」で、自民党政治家はそれが解ってないと怒り、
人類愛を謳う日本国憲法は、努力目標が自国レベルにとどまる他の国の憲法よりステージが高いと讃え、
憲法に「日本らしさ」は不要だと断言する。

9条についても著者は、アメリカの世界一の軍事力をもってしても9.11同時テロは防げなかった→軍隊を持っていれば攻められることはないというのは嘘だ→軍隊はいらない、という論理を立てるが、そうなら、警官を多数配置しても通り魔殺人事件は防げなかった→警察を増強すれば犯罪は防げるというのは嘘だ→警察はいらない、という理屈も成り立つ。
同じような理屈で、消防もいらない、税務署もいらない、そもそも国家もいらない、となる。

左翼の究極の目標は国家の廃絶だそうだが、著者の考えを発展させるとそこへ行き着く。
無政府状態のソマリアや、無国家状態のパレスチナをみても何も感じないのだろうか。
軍備のないチベットは侵略され、核武装する北朝鮮はアメリカをキリキリ舞いさせる。
軍事力がいかに有効か、現実が教えてくれる。どうも左翼には滅亡願望があるのではないか?
護憲派の考えを知るために、改憲派・保守派も必読の書。

改憲論者にも役に立つ護憲論
 私は年来の改憲論者であるが、あのカリスマ塾長=伊藤 真が新書で護憲論を書いているってんで、思わず食指が動いた。
 この人は他の護憲論者とは違って「現行憲法を一字一句変えてはならん」って立場じゃないんだな。御自身では「立憲論」と称してらっしゃいますが、「改憲を論議するなら、現行憲法の意義、真価をまずシッカリ踏まえた上で」ということで、特に安倍政権に代表される拙速な改憲の動きに待ったをかけている本です。
 「こりゃ、ちょっとキレイゴト過ぎんじゃないの?」てな箇所も多々ありはしますが、私のような素人にもすんなりと理解できる文体で、憲法についての基礎知識を様々紹介してくれているのは大変有り難かった。改憲論者である小林 節 慶大教授と意見を共有している点も多いらしく、人権・平和・護憲論者によくある化石頭的なところがあまり感じられなかった。
 

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