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明治憲法の思想―日本の国柄とは何か (PHP新書)

明治憲法の思想―日本の国柄とは何か (PHP新書)
八木 秀次
明治憲法の思想―日本の国柄とは何か (PHP新書)
定価: ¥ 819
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人気ランキング: 214090位
おすすめ度:
発売日: 2002-04
発売元: PHP研究所
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憲法論議の下敷として
筆者の思想的立場を抜きにして、明治憲法の成り立ちと特質について堅実にまとめた良書である。伊藤博文や井上毅が日本の歴史・伝統を強く意識して憲法制定に臨んでいたことは、現今の憲法改正論議においても大いに参考になる。また、筆者の強調するように、明治憲法=悪玉/日本国憲法=善玉という二項対立的思考から脱却することも必要であろう。
しかし、明治憲法下において我が国が不幸な戦争に突入していったことは紛れもない事実である。たしかに、明治憲法は議員内閣制の実現への可能性を開いていたし、実際に短かいながら政党内閣が成立した期間もあった。しかし一方で、明治憲法はそれを内側から食い破る危険性も孕んでいたのである。結局、戦争は昭和天皇の「英断」によって終戦を迎えた。それは称えられてしかるべきだが、同時に、明治憲法を逸脱することでしか戦争を終わらせられなかったことに目を向けなければならない。
最後に、憲法は条文よりも運用こそが要諦であるとする伊藤らの考え方は、言葉じりを競うだけのように見える現今の論議を見るにつけ、大いに反省させられるところである。

近代・法・日本
 ドイツが第1次大戦の教訓をもとに制定した理想的すぎるワイマール憲法が、逆にナチス
を生み出したことはよく知られている。
 本書はそれより前のプロイセン憲法を元にした明治憲法がいかなる思想をもっていたかを明らかにする。
 実際現在でも刑法のほとんどは明治期のもとであるし人権主義者や法学者たちもその刑法にあえて異議をとなえたりはしない。
 それは少なくとも現在においてもある面では通用することを意味している。
 そのようなアンヴィヴァレンツな関係を本書は解きほぐしていき、西洋の法と日本が果たして合致するものかどうかを問いただしている。

《保守》と言う名のプロイセンの亡霊。
 保守主義=自由主義というものは、先進国では、「人権」「民主主義」「自由」というものが、必然的に供わっていなければならないのだけれども、ジョージ・ブッシュでさえ、民主主義の輸出という。
 日本の保守主義は、完全に誤読された反動主義でしかなく、いまどきプロイセンの理想持ち出されても、…。「個」の徹底的な抑圧と権威的閉塞がそこには、待っている。まさにフーコーが言った「生政治」バイオポリティックス=刑務所、収容所を理想とした物。
 その典型がこの書、彼、または「自由主義史観」=「新しい歴史教科書の会」の思想を知りたければ、理想の書だと思います。
 日本を収容所列島にしたければ、彼に従うがいい。ネット族がついてこれるか?

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