憲法に関する書籍Top >  2008年書籍 >  皇室消滅

皇室消滅

皇室消滅
渡部 昇一
皇室消滅
定価: ¥ 1,000
販売価格: ¥ 1,000
人気ランキング: 112786位
おすすめ度:
発売日: 2006-03
発売元: ビジネス社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

『皇室消滅』について
本書は女性・女系天皇を強く否定する内容であるが、対談形式のためかその主張には非常に感情的な部分が目立ち、論文のような説得力のある内容だとはとても言えない。
さらに、著者の皇室に対する感覚があまりに時代錯誤で、なにより文章に品がない。
彼らは小泉元首相をはじめ、自分たちに反対の意見を持つ者に対しては、えげつないまでの批判を繰り返す。
一方的な意見の展開にすぎず、自分勝手な印象さえ受ける。
女性・女系天皇問題に関してまだまだ議論を深めなければいけない昨今において、本書は冷静な見解を示しているとは言えない。余計な混乱を招くだけである。
本書を読むのは、もっと理論的に裏打ちされた論文等を読んでからにするべきだろう。


渡部先生、大丈夫かなあ?
 中川八洋氏はかねてより超過激派保守(?)として独自のエキセントリックな地位を占めていたが、他方渡部昇一氏は日本文化チャンネル桜でレギュラー番組を持つなど、良識派保守(?)としてかなり広い保守層に支持を得ていたように思う。ところが本書ではチャンネル桜常連の高森明勅、八木秀次、小堀桂一郎、百地章、大原康男らの各氏が中川氏により口汚く批判されている。渡部先生、気軽に相槌打っちゃって大丈夫かなあ?特に中川氏はまるで何かに取り付かれたように「共産主義者」、「無神論者」、「天皇制否定論者」を悪魔の手先の代名詞ように使ってプロパガンダされてますが、この口調じゃあ、言ってる中川氏の人格が疑われても仕方が無いような気がする。私のような一般ミーハ-庶民には、そもそも皇室が無くなるのが何故そんなに大変なことなのかが、本書を読んだだけでは今ひとつピンと来なかった。で、本書は一種のカルト系トンデモ本の一種としての楽しむべきものなのかなとも思う。

女性天皇が皇室廃絶に繋がる明快な理由
女性天皇と女系天皇の論点に興味のある方にはお勧めの一書です。
中川氏は、井上毅が女性天皇を禁止し、男系男子だけしか皇位を継承できない
ようにした理由をそれ以外に皇統維持の方法がないからと説明します。例えば、
女性天皇が民間から皇婿をとられると、その皇子・皇女は、父親の姓となる。
井上毅は、このような皇統の断絶を恐れたのだと。問題の本質が分かりました。
余談ですが、政教分離の考え方の説明が目からウロコでした。米国の政教分離
は、「政治と教会の分離」であって、「政治と宗教の分離」ではないのだと。アメリ
カ大統領は、聖書に宣誓を誓います。一方、日本国憲法に謳われている政教分
離は、日本古来の神道を排除するためにスターリンのテーゼを受けた左翼主義
者が日本国憲法制定に入り込んで恣意的な誤訳をしたのだと。驚きでした。

関連エントリー

憲法に関する書籍Top >  2008年書籍 >  皇室消滅