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司法のあり方と人権 (UP選書 227)

司法のあり方と人権 (UP選書 227)
芦部 信喜

定価: ¥ 2,310
販売価格: ¥ 2,310
人気ランキング: 552862位
おすすめ度:
発売日: 1983-01
発売元: 東京大学出版会
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憲法訴訟のエッセンス
タイトルの通り「司法のあり方」についての著作である.既に故人である筆者は,本邦における憲法訴訟論の「草分け的存在」であり,その筆者による,学生向けの講演の内容をまとめたのが本書である.このような経緯から,本書には,小著ながら筆者の憲法訴訟論のエッセンスが平易な記述で詰っていると言える.なお,著者の憲法訴訟論に関する専門的な論文は別に存在するが,それらを読み始める前に本書を読んでおけば,理解を助けるだろう.
同じ著者の『憲法』は,同書の紙幅の関係もあり,憲法訴訟論について,比較法的観点からの記述が,どうしても「薄く」なってしまっている.が,本書は「どうしてその基準を採らなければならないのか」を,著者自身がアメリカ法にまで淵源を求めて説明している.本書は,著者の憲法訴訟観を「より深く」かつ「手っ取り早く」知る上で最も有益であろう.
二十年近く昔の本であるが,読んでみると,昨今の憲法学のトレンドとなっているテーマ(例えば「司法審査と民主制」の問題)についてもそれなりに言及があり,著者の見識に改めて驚かされる.単純に「読み物」として読んでも面白い.私自身,感銘を受けた.
しかし,あまり読まれていないようなのが残念だ.

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